PHP 7 正式版をソースファイルからインストールして試してみる
何回かの延期を経て、ついに PHP 7 正式版がリリースされました。
http://php.net/archive/2015.php#id2015-12-03-1
PHP 7 は久々のメジャーバージョンアップであり、処理速度の大幅な向上が期待されるほか、新機能も追加されています。さっそくソースファイルからインストールして試してみます。
なお、ここではWebサーバなどは使わず、単純にコマンドラインで実行を確認します。OS は VirtualBox 上の Ubuntu Server 14.04.3 LTS を使用し、必要なソフトウェアは、都度 sudo apt-get install
でインストールしています。(例えば sudo apt-get install clang libxml2-dev
など)
まず、PHP 7 のソースファイルを取得します。
$ wget http://jp2.php.net/get/php-7.0.0.tar.gz/from/this/mirror -O php-7.0.0.tar.gz
ダウンロードしたファイルを展開し、展開したディレクトリに移動します。
$ tar zxvf php-7.0.0.tar.gz $ cd php-7.0.0
ソースファイルからビルドします。今回は試すだけなので ./configure
のオプションには特に何も指定していません。
$ ./configure $ make $ make test $ sudo make install
インストールに成功すると php
コマンドが利用できるようになります。
$ php -v PHP 7.0.0 (cli) (built: Dec 4 2015 15:39:25) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2015 The PHP Group Zend Engine v3.0.0, Copyright (c) 1998-2015 Zend Technologies
では、試しに PHP 7 の新機能である無名クラスを利用してみます。以下のコードを sample.php
というファイル名で保存します。
<?php (new class { public function greet() { echo "Hello, PHP 7.\n"; } })->greet();
以下のコマンドを実行します。成功すると Hello, PHP 7.
と出力されます。
$ php sample.php Hello, PHP 7.
他の新機能や、PHP 5.6 から PHP 7 への移行ガイドなどは公式のドキュメントに詳細が記載されています。
PHP: PHP 5.6.x から PHP 7.0.x への移行 - Manual
- 作者: 小川雄大,柄沢聡太郎,橋口誠
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/11/12
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